通信制高校は最短3年間の在籍で卒業することができますが、5年、長くて7年以上在籍してしまう生徒も少なくないです。
通信制高校は登校日数が少ない分、自宅での自学自習が卒業のためには欠かせませんが、その自学自習を上手く続けられない人がこうしたケースに陥ってしまいます。
そんな通信制高校をスムーズに卒業するためによく利用されるのがサポート校です。
今回は学研のサポート校・WILL学園の学費やおすすめの特徴を紹介します。
WILL学園は通信制高校のサポート校
サポート校と通信制高校はよく並べられて紹介されますが実はまったく違うものなんです。
サポート校は塾のような場所。そのため卒業しても高校卒業資格は取得できません。
通信制高校を卒業するための補助施設です。フリースクールとしても運営している教室もあります。
WILL学園にも、通信制高校の制度だけではなかなかスムーズに卒業することができない生徒がたくさん集まっています。
サポート校に通うメリット
通信制高校だけでなくサポート校にも入学する生徒は大きく分けて二つのタイプに分けることができます。
一つ目は勉強面でのフォローを充実させたいタイプです。
中学校から不登校だった生徒は高校卒業資格取得のため、まずは中学時代の勉強の復習から始めなければなりません。先生に質問する機会も多いです。
サポート校は登校日数が多い学校も多いので勉強のフォローが通信制高校よりも充実しています。
WILL学園でも入学の際はまず中学校の学習内容を理解できているかどうか確認し、生徒の理解に合わせたカリキュラムを設定します。
二つ目は精神面でのフォローを充実させたいタイプです。
通信制高校で高校卒業資格を取得することができても、その後の就職や進学先はなかなか決まらないという生徒は多くいます。
WII学園のようなサポート校では、登校日数を徐々に増やしていったり、自由参加のイベントでコミュニケーション能力を向上させたりすることが可能です。
学費は2校分必要
前述したようにサポート校だけでは高校卒業資格を得ることはできないので、高校卒業を目指す場合、通信制高校とサポート校の2校分学費を支払わなければなりません。
そのため年間にかかる費用としては高額になる場合が多いです。
おすすめの特徴・コースについて
WILL学園には4つのコースがあり、生徒の希望や目的に合わせて入学後もコースの変更が可能です。
コースによって学費は変わってきますが、費用のことは気にせず生徒の希望に合ったコースを選ぶことが卒業への近道になるでしょう。
週5日通える総合コース
高校生活でたくさん思い出をつくりたいという生徒は、週4回から5回登校ができるこの総合コースを選びます。
全日制と違うのは生徒自身が興味のある授業を選択できる点です。
サークルや同好会も行われています。
自宅訪問も登校もできる特選コース
WILL学園で人気なのは特選コースです。
このコースでは週2回学校で授業を受けるほかに、月に2日先生が家へ来て勉強を教えてくれます。
週2回くらいなら頑張って学校に行きたい、でももしかしたら休んでしまうことも多いかもしれないから定期的に家で勉強を教えてほしい…そんなワガママに応える通信制高校ではなかなかできないサポートが受けられるんです。
初年度学費シミュレーション
ではWILL学園に実際に入学した場合の学費について解説します。
先ほど紹介した特選コースに入学した場合の1年間の費用を計算してみました。
WILL学園の初年度年間学費(特選コース)
入学金 | 108,000円 |
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年間活動費 | 259,200円 |
授業料 | 518,400円 |
初年度学費合計 | 885,600円 |
約90万円と、1年間の学費としては高めの金額になりました。
ここにさらに通信制高校の学費(約20万円)が追加されるため、年間でおおよそ100万円の費用がかかることになります。
公立の通信制高校と比べるとかなり学費が高いと感じるでしょう。
サポート校で3年間の卒業を狙おう
しかし学費が安いことだけを重視して通信制高校選びをしてはいけません。
一番費用がかさんでしまうケースは、3年間で通信制高校を卒業できなかったケースです。
いくら学費が安い学校でも6年間もいたらかなりの授業料になります。
そのため何よりも3年間で卒業することだけを考えて、学費が多少高くてもWILL学園のようなサポート校への入学を選ぶという家庭も多いです。
サポート校を利用して通信制高校をスムーズに卒業
WILL学園の特徴やサポート校としてのメリット、また学費について詳しく紹介しました!
費用の心配はあるかもしれませんが、不登校経験者や高校に対して苦手意識がある生徒の場合はこうして柔軟にサポートをしてくれる学校への入学がおすすめです。
せっかく高校を卒業はできても、コミュニケーションが苦手なために就職はできず、結局またニートに戻ってしまうという人も多いです。
どうせなら高校卒業資格の取得と一緒に社会性も身につけて、卒業後仕事に就いてもらえれば費用なんてどうでもよくなりませんか?
このように生徒の将来を長い目で見て学校選びをすることをおすすめします。