通信制高校の学習は、普通の全日制高校とは少しだけ異なります。そこには、単位制と学年制という違いが大きく絡んできますが、その違いから派生する諸々の学習の違いを紹介します。
|通信制高校の学習方法|
基本的に通信制高校は、単位制の学校になります。単位制とは、国語や英語などの高校で必修となる科目を細かく区分けして、学習を修めていくという方式になります。それに対して学年制とは、一年間単位で納めるべき学習および学習時間が決められていて、学年ごとに更新させていく方式です。単位制高校では、卒業に必要な条件が必要な単位数を取得するということになるので、時間内であれば卒業までにどれだけの年数がかかっても大丈夫です。(⇒通信制高校でがんばる)また、その卒業までの学習プラン自体も、生徒自身が自由に決められます。ただし、規定により最低でも3年間は在籍しておく必要があります。
|卒業に必要な単位|
卒業までに必要となる単位は、必修科目だけで74単位になります。これを年間に直せば、1年あたりで25単位ずつ必要になる計算です。25単位というと、レポートでは50~60過程必要になります。通信制高校では、基本的な学習方法が、自宅での自己学習となるため、学習の進み具合を測るためにレポートを提出しなければなりません。提出したレポートは、先生により添削されて学習に必要なアドバイスがもらえます。その他、学校側が定めた特別活動や授業を修めることも、卒業の条件になっているところもあります。そして、年間に何日かはスクーリングとして通学をする必要があります。
|通信制高校のスクーリングとは|
スクーリングは、通信制高校によって日程が異なります。毎週通学する学校ならばそれ自体がスクーリングとなりますが、全国区の学校のような大きな所ならば、それは不可能になります。そのため、そういった学校の場合、1年間に数日間泊まり込みでスクーリングを行うことでそれを補っています。スクーリングでは、レポートの添削や先生との面談、自然学習などの特別活動が基本として行われます。普段他のクラスメイト達との交流に乏しい環境下ではありますが、この日ばかりは多くの生徒が一堂に会しますので、誰からともなく自然と仲良くなっていきます。お互いに、同じ学校で学習を頑張っているので、自分一人だけではないという安心感も得られるようです。また、同じ目標を持った仲間と出会えたりと、学習面だけでなく、生涯における貴重な出会いや体験が出来るのもスクーリングの魅力です。