ここまでで、通信制高校と全日制高校の違いは、分かっていただいたかと思います。それぞれ、向き不向きがあり、通っている生徒も住み分けが出来ています。そこで、あなたはどちらの学校の制度に適しているのかを考えてみましょう。
|通信制高校に通っている人|
通信制高校に通っている人に共通した特徴は、平日の昼間に何かしていることが多いということです。仕事をしている人もいれば、将来の目標に向かって練習に打ち込んでいる人もいます。普通の全日制高校ならば、朝から夕方までは半強制的に学校の中で過ごさなければならないので、どちらがより通いやすいかを考えた結果でしょう。また、学校そのものが苦手なので、なるべく通いたくないという人もいます。学習面で問題が無くても、集団での行動や閉鎖的な空間というものが苦手だという人にとっては、自宅で自己学習をしていくほうが性に合っているということもあります。(⇒通信制高校でがんばる)それから、学習面でペースを気にしたくないという人もいます。学年制の学校だと、周りと比べられながら一定のペースで学習が進んでいきます。そこでついていけなくなってしまった人が、学習面で無理することが無いように通っている人もいます。その他、いじめや引きこもりなどで、長い間学校に通っていなかった人が改めて学習を進めているということもあります。とにかく多種多様な人たちが学習を進めていて、それぞれの目標に向かって卒業を目指しています。
|こんな人が向いている|
つまり、通信制高校に向いている人というのは、自分を大切にしている人ということになります。将来のため、夢のため、とにかく自分で自分の学習を進めていこうという意志さえあれば、だれでも卒業に向かっていけます。また、学校側も、そんな生徒のことを応援してくれます。いろんな生徒がいたから、それぞれに対するアドバイスも行ってくれます。それに、通信制高校に通っていたからといって、社会的なステイタスでマイナスとなることはありません。高校卒業という資格は誰しもが平等に得られる、権利なのです。
|学校によって雰囲気は異なる|
ただし、通信制高校自体も多種多様となっているので、雰囲気も異なってきます。たとえば、毎週土曜日に登校日がある学校ならば、顔見知りもできるでしょうし、比較的に学校とのつながりも強くなります。また、専門的な勉強を推奨している学校もあり、新たな自分を発見出来、将来の目標を見つけやすい学校もあります。まずは、資料を読んでみて自分だけの楽しい高校生活を目指しましょう。